ヒマラヤ稲葉学校と手をつなぐ会会報 第3号 2001年11月17日 発行

事務局:〒900-0022 沖縄県那覇市樋川1-16-38 TEL098-854-3335
 
 
インドの人々
 
  述べてきました。みんな大いに期待してくれたのですが
9月11日にラダックからデリーに降りてきたその日、
アメリカで大事件がおこり、その後カシミール州はパキ
スタンとインドの争いの最前線として、外国人の入域は
禁止になってしまいました。多分これから何年間も、カ
シミールには入れないと思います。残念ですがこの構想
はあきらめざるをえません。
 デリーに帰ってからも、体調が悪く、ずっと友人の仏
教の尼僧である堀内克さんの部屋で寝起きしていました。
その間、毎朝、ガンジーの記念碑前での勤行についてい
くのですが、朝5時頃門をあけると、かならず門の前の
地面に、老婆が寝ています。体には布切れ一枚かけてい
るだけです。そして、私たちが門をあけると起きあがっ
て、「水をください」と言います。堀内さんはこの人に
掃除の仕事をあげて、1ヶ月に200ルピー(約540円)
をあげているといいます。たった500円で1ヶ月食べて
ゆけるはずがありません。物乞いをして命をつないでい
ます。話してみると普通の気さくなおばあさんです。

 今年3月と9月にインドにいってきました。デリーの
北約200キロのあたりにあるガネーシュプールの稲葉
学校は、今年7月に新入生が入学してきて、5学年がす
べてそろいました。今の一学年の平均生徒数は25人か
ら30人くらいなので、全員で130人くらいの学校で
す。州政府の認可も受けました。
 教室はすべて村の個人の建物を借りています。先生は
男性がひとり、女性が4人。建物のオーナーが雑用をし
てくれます。そして、事務関係は、NGO団体の幹部の
テワリさんと、20代のハレンダーさんがしてくれます。
毎月先生方に給料を払ったり、教科書をそろえたり、帳
簿を記入したりという仕事です。
 先日、作文や絵を送るように頼んできました。今年の
冬にもこの学校を訪ねますので、会員の皆様の中で行き
たい方は申し出てください。ただし、インドの旅は相当
きついので、丈夫な方でないと体をこわすかもしれませ
ん。

 来月6月にはじめての卒業生をだすので、その子供た
ちのうちの何人かに奨学金を出して、公立中学に行かせ
たいと思っています。よく勉強するし、頭のいい子が多
いような気がします。
 この学校も軌道にのってきたので、もう一つ学校を設
立しようと考えて、今年の9月にインド北西部のカシミ
ール州のラダック地方を訪れました。ここはチベット高
原の一部で、ヒマラヤ山脈の西の端に近く、標高は平均
3800メートルくらいのオアシスです。デリーから飛行
機でラダックに降りたって間もなく、唇が紫色になり動
悸が激しく打ち、呼吸も苦しくなってきました。高山病
の症状です。すぐ横になり安静にしていました。次の日
には治ると思ったのですが、今回は治りませんでした。
1週間苦しみとおしでした。それでも、ラダックで学校
作りを手伝ってくれそうなお坊さんや、カシミール州立
の孤児院の院長さんに会ったりして、学校建設の構想を
 

稲葉耶季さん
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