ヒマラヤ稲葉学校と手をつなぐ会会報 第1号 1999年10月30日 発行
 
会 員   又 吉 清 一  
 ネパールに来て、4日目(1998年11月)にジョムソン飛行場に着いた。
その日の午後、馬を2頭借りてムクティ ナート(3,800m)への2泊3日の旅に4人(私、妻、ガ イド、馬方)
で出発した。 旅にでる前に山原のムーミン牧場で乗馬を指導してもらった。
牧場主の山中さんの手荒い指導ではあったが、 河原や高山を馬で行くのに適切 な指導をしてもらったと
感謝している。 カリ・ガンダキ の幅広い河原を馬で行く、途中、川の中に入ったり、川砂の広がる所では
馬を走らせたりして、さわやかな気分であった。
 出発から2時間程で最初の宿泊地のカクペニに着く、 ヤギや牛が村の道のあっちこっちに群れている。
貧しい 村ではあるが、建物は白い石カベで造られしっかりして いる。 とても美しい村である。
柳の木のある小川の近く のロツジに泊まることになった。ヒマラヤの雪解け水の 流れの音を聞きながら
眠りについた。  翌日は、ムクティナートをめざして出発した。カクペ ニの村を出たら、すぐ急な登りになり
1時間程して峠の 高い所に出た。 峠の下は数百メートルの崖である。馬は崖っぷちを好んで歩くので、
緊張して峠越えをする。 昼前にジャルコットに着く、聖地ムクティナートには、歩 いていくことになった。
ムクティナートは、チベット仏教とヒンズー教の聖地だといわれている。 境内はところ どころに雪も積もって
いて寒かった。 寺院では、床の下 の石の間から信仰の対象になっている炎が見えた。 108の 蛇口から
聖水が流れる所もあった。 信心深い方ではない が、境内では何度も手をあわせた。 心が洗われたような
気分になって、ムクティナートを後にした。
 
小緑の風が吹く・・・
ほっとする空間がそこに生まれる
静かなときの流れ・・・
大地のような深い愛が
空間を包み込む
時・人・物全てを包み込む
春の日差しのようなあたたかい
光のシャワーが天から降りそそぎ
やさしい光を浴びた緑の風が吹く
そこは、暖かい愛に包まれ

心地よい緑の風吹く
ほっとする空間・・・

さな小さな生命    
輝いてほしい
それは   
大きな大きな生命の輝き
それは   
大自然の輝き
そして初めて生まれる   
自然の中で生かされている     
私たち人間の輝き、幸せ
小さな小さな生命   
大切にしたい
それは   
自然界の中で生かされている
私たちのつとめ   
全ての原点

会 員   新 里 常子
 やさしい光の中で緑が輝き、そよ風がやさしい香りを運ぶ頃になると、
静かに目を閉じた奥に、あの時の光景が鮮明に浮かんできます。
伊平屋、伊是名で過ごした二日間。
大木に手をふれ静かに大木の声を聞いておられた先生の姿、海ギタラ
ヘと何ら蒔躇する様子もなく海の中 に入って行かれた姿。
自然の中にとけ込み、まさに自然 と一体となっていて不思議な思いを
抱いたものです。
 夕食を終えた後インドの話をされていた時のあの輝き、小さな鳥や犬、
野の草が風に揺れる仕草にさえも輝きが見られる驚くほど豊かな感性・…
‥真の優しさ、愛とは・・・人の生き方・・・…いろいろなことを考え
させられました。
まさに愛の原点を先生の言葉にそして姿にかいま見た思いでした。
「ヒマラヤのこどもたちに学校を」という長年の夢が1 997年11月実現
し、昨年順調な学校運営の報告がなされ、その時“やってあげていると
いう気持ちはない。こどもたちの表情や温かい人に囲まれ私が癒される。
逆に感謝 している”と話されました。
無私で無償の奉仕の気持ち、 ただ尽くしたいという純粋な動機、思いが
先生の輝きと なって現れているのかもしれません。
 今年も又“人々と共に過ごして、何をする必要がある のか感じ取って
来ようと思います。 他人としてでなく、 親しい身内のように”と
インドへ旅立って行かれ、そして嬉しい子供達の成長の報告を持って
帰ってこられまし た。
ヒマラヤの叫の中から響いてくる子供達の歌声が、白い峰々を吹き渡る
風に乗って海を渡り聞こえてきそうです。
みずみずしい感性を持ち、喜びにあふれた子供達 の明るい笑顔が目に
浮かぶようです。
その明るさが色々な所へと広がり、皆が明るい笑顔で生きることができ
たらどんなに素晴らしいでしょう。
 
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