ヒマラヤ稲葉学校と手をつなぐ会会報 第1号 1999年10月30日 発行

事務局:〒900-0022 沖縄県那覇市樋川1-16-38 TEL098-854-3335
ヒマラヤ稲葉学校代表 稲葉耶季
 今年の夏もインド北部のヒマラヤへいってきました。
7、8月のモンスーンの季節は、たいがい曇りか雨で、川は増水して危険だし、山道は落石のためいつ通 行止めになるか
わからない状態でしたが、幸い、ガンジス川上流の聖地バドリナートに行くことができました。
夜8時頃に到着したときは、標高3,200メートルですから肌寒く、ようやく泊めてもらえたホテルで、ふるえながらしめった
ペットにもぐりこみました。

翌朝5時に目がさめて窓を開けたとき、濃い霧が黎明の山々を閉ざしているのに、山と山の間のかなたには、白銀の荘厳
な.峰だけが、澄んだ空に幻想的な姿を現しているではありませんか。
ずっ とその姿を仰ぎたいと夢見てきたニールカンタ峰(標高 7,000メートル余)です。
なにか震えるような感動を覚えました。

夜が明けきってから、朝露をふんで、その峰のほうへ少しずつ登っていきました。
3,500メートルくらいのところにある花畑で、数時間、川や滝の水音、風の音など大自然の声に耳をすませながら過ごしました。

翌朝豪雨だったので 、帰り道が危険になる前に戻ることにし、あの銀嶺の神のような姿を深く心にとめて、ヒマラヤ学校の
ある村の近くのまちデラドウンへ降りてきました。

  ガネーシュプール村のイナバ・ナースリー・スクールでは、
今年の7月に新しく1年生が入学して3学年の子供が揃いました。
人数は90余名。先生は3名。
毎日朝7時半に子供たちは登校し、学校や回りの掃除をし、
神様 に祈りをささげ、1時まで英語、ヒンディ一語、理科、 音
楽などを勉強します。

今回、沖絶カトリック中学の皆 さんが寄付してくださった楽器
を渡して、早速、キラキ ラ星を合唱しました。
6、7歳の子供たちが、外国語である英語のアルファベットや
単語をどんどん覚えています。
ひとりひとり名前を呼んで私が声をかけると、みんなにっこり
して、答えてくれました。
ほんとうにいきいきと澄んだ目をしたこどもたち。
あと2年で、5学年全部がそろうことになります。

 今は教室は借りた建物ですが、すでに手狭になってい るの
で、今年の秋、校舎の建築にかかりたいと思います。

今の学校の近くの土地を購入することができることにな り、
設計図もできています。 費用は、土地の購入資金も 含めて、日本円で200万円位 でできる予定です。
ご協力い ただけると本当にありがたいと思います。この学校がなかったら、この子供たちは、字も読めず書けないままで
生涯をおくることになったはずなのです。
一生懸命勉強しているこどもたちを見ていると、この学 校をつくって本当によかった、もっともっと、学ぶ機会のない子供
たちが学べるようにしてゆきたいと、心底感 じました。
 ヒマラヤの山々の地域は、太古の時から鬱蒼とした森 林でしたが、今は伐採のため禿山になったり、役々畑になったり
しています。多くの陸上の生き物は、森でとれ る木の実や果物、森に住む動物に養われて生きてきた歴史があります。
これ以上森を破壊しないこと、そして森 が再生するよう木を植え育てること。これは、学校をつ くって人を育てることにも
まけず大切なことだと思いま す。    このことについては、次号に書きたいと思います。
   
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